Stian Westerhus & 蹂躙 @ Riverside 福岡

Stian Westerhus & 蹂躙というライブを観てきました。

Stian Westerhusは、ノルウェイのギタリストで、いくつかのバンドで演奏したり、ソロで演奏したりしている人で、来日もしたPUMAや、Monolithic、リリースが待ち遠しいJaga Jazzistのニューアルバムで演奏したり(現在は脱退)、日本でも知られているトランペッター、Nils Petter Molværのバンドで現在演奏したりしている。彼の来日については、はっきりとは覚えていないものの、10月中には知っていて、観に行こうかどうしようか考えていた。彼について、Monolithicで一緒にやっているKennethに尋ねたところ、「彼は本当に素晴らしいから観に行くべし!」と強力に勧められた。色々日程をみてみたのだけど、蹂躙は、The Hard-Onsを観に行った時にすこしばかり会った、彼等を日本に招いた福岡在住のオーストリア人のShaynさんがやっているバンドと言うことで、そちらも気になり、福岡に行くことに。

この日が日本での最後のライブ。会場はRiversideという老舗のジャズスポットで、ビルの2階のこじんまりとしたところだった。

集まったお客さんは殆どが、Shaynさんのお友達だったようだけれど、15、20人位?小さい場所なので、それでも席は埋まってる感じだった。

まずはStianが演奏。多数のエフェクターを繋げ、ギターを演奏しながらそれらをせわしなく操作しつつ、時には足だけではなく、屈み込んで手でも、そうして様々に音が変化し、重なり合い、ループし、その上にまた新たな音がのり、時には激しいギターのカッティングが響き、それなのにとてもオーガニックな、人工的ではない、感じるサウンドが押し寄せてくる。ボウ(ヴァイオリンの弓)を手にすると、今度はやわらかく響くサウンドが溢れ、しかしまたその上に様々なサウンドが乗ってやってくる。これをたった一人で、それもギター一本でやっているなんて…と途中から頭を殴られたような感じがしていた。演奏をしっかり観ながらも、その音楽にのめり込んでしまう。言葉にするのは難しいけれど、とにかく引き込まれていた。彼のレコードを聞いた時には一体どうしているのか想像がつかなかったのだけど、やっとわかった。これは彼にしか出来ないことであろうし、アイデアだけで出来るものでもない。音を自在に操る素晴らしい演奏に目を見張った。凄い人がいたものだと。

聞けば、ベストコンディションではなかったようだし、普段はもっと大きなスピーカーを使うとのことだったけど、それでも素晴らしい演奏と音楽だった。

続いて蹂躙。ドラムとギターの2人組。メロウで柔らかく、少しばかりサイケデリックなループメロディが漂う。ゆるやかに流れ、非常に心地よく響く。時折響くノイズも好みで、これも良いなぁーとゆったりと聴かせてもらった。息のあったコンビで、音源があるのならうちで聴きたいなぁと思っていた。コード進行もちょっとツボなところがあって、いい感じだったのだ。こちらも観れて良かった。

そこで休憩を挟み、Stian & 蹂躙でセッション?あり?だったのだけれど、重い機材を持って一人で旅していたStianが、もう肩が限界〜とのことで、もう1曲、蹂躙のみで演奏した。こちらも良かった。

というライブだった。素晴らしかった。福岡のライブの雰囲気もとても好きなので、良い時間を過ごさせてもらった。感謝。

Stianは今後も予定が詰まっているようだ。帰国したら、KennethとMonolithicのリハーサルをするそう。Monolithicで来て欲しいなぁと言うと、それは難しい、良いPAといいドラムキットが必要だから、とのこと。でもいつか、ぜひ。また、同じことばかりしていたくないから、帰ったらエフェクターのセッティングとか入れ替えるんだ〜と言っていた。やりたいことがはっきりとあるだけに、Jaga Jazzistに収まり切れるアーティストではなかったようだ。普段はちゃんとボードにエフェクターをセットしていて、それがあればアンプに繋げばお終い!なんだけど、そのボードはスーツケースに収まらないから今回はバラして持って来ていて、毎晩ちまちまと全てのエフェクターを繋いでいたとのこと。およそ30キロもの機材にギターを持って独り旅。タフな人だ。

蹂躙はコンピレーションに1曲入るのと、来年10インチレコードを考えているとのこと。こちらも手に入るなら聴きたいと思う。

福岡のみなさん、ありがとう。また素敵な時間を過ごせました。いい音楽と楽しい時間。また今度。